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旧街道ウォーク330★古代東海道[23]
[古代東海道2008その2]「海老名・国分〜古淵」活動報告


【日時・天候】
2008224(日)11:0016:10 晴れ
【コ ス】 海老名駅 海老名・国分 相模国分寺跡 入谷 座間(夷参駅) 相武台 大沼 古淵(歩行12km
【参 者】 ○片桐拓朗、岩田清、大竹亮、北橋伸一、斎藤健一、清水俊哉、高梨健一、松野栄明、山川紀子(9名) (○は主催者)
【概況説明】
 
第2回は寒い快晴のもと、海老名駅近くの相模国分寺七重の塔(模型)前から歩き始めました。丹沢の白い山並みを見ながら前回終点の海老名国分へ。すぐ近くの相模国分寺跡を一瞥したあと相模国分尼寺跡へ。その先、小田急線の線路を渡ってからは、ほぼ直線状の一本道を北へ向かいます。その先、座間市の星谷寺に突き当たり、すぐ東側の道を進むとやがて丘陵が現れます。ここを越えて相模原台地に戻ると、しばらくは相武台団地で古道は消えています。国立相模原病院の先で再び古道が現れますが、ここから約3kmはほぼ一直線に続く道となります。大沼地区の旧家や大沼神社を見て、古淵駅の先の境川への谷を下りた境川橋にて終了となりました。ここはすでに東京都との境でした。

【参加者の評価結果】

1.◆全体を歩いた感想

B:相模原台地をひたすら一直線に進んでおり、沿道に史跡や見どころがやや少ないのが残念だが、道筋自体は十分に古代道路らしさを感じさせる。

B:相模原台地上をほぼ一直線に北へ向かうルートは、まさに古代官道という感じであった。寒い1日ではあったが、街道歩きを満喫できた。

B:直線性はAだが歩きにくい道はCなので総合評価はB

2.◆特に魅力的だったところ

○相模国分寺跡:礎石と広場だけだがいつ来ても印象的。

○相模国分寺址:最大級規模の国分寺を想像させる広々とした史跡公園。

○相模国分寺跡:−

○星谷寺:古道の突き当たりにあり、端正な境内に梅が美しい。

○星谷寺:非常に古い鐘楼があることを知った。

○座間の峠越え:切り通しの急坂を登り切った峠からの見晴らしがすばらしく、大山も遠望できる。

○大沼神社:古社にふさわしい格調ある境内と付近の伝統を感じさせる集落の佇まいが趣き深い。


↑相模国分寺跡                       ↑座間市明王付近


↑座間から見た丹沢山系                  ↑大沼神社

3.◆古代官道らしさ(直線性、短絡性、古代史跡等)を感じましたか。

A:国分寺跡から座間駅付近と古淵駅に至るまでの直線性はまさに古代官道と思われる。

A:座間の丘を挟んで、前半、後半ともに長い直線の道筋であり、古代道路の典型と言える。特に後半は、平坦な相模原台地上を一直線に武蔵国府(府中)の方角を目指しており、感動的である。

A:座間市内と相模原病院から先の部分は直線的で古代官道の印象が十分である。

 
↑相模原市双葉付近


4.◆沿道には魅力的な風景がありましたか。

B:平坦な台地上の道で景色はやや単調だが、座間の丘陵を越える峠からの眺望や、大沼神社付近の古い集落に風情が感じられた。

B:海老名市内で見た丹沢山系は、雪もあって地方都市の風景。また、相模原市内大沼地区には立派な農家が点在し、建物としても美しかった。

5.◆沿道には古道にふさわしい史跡がありましたか。

B:相模国分寺址、国分尼寺址、星谷寺、大沼神社など、史跡が点在している。

B:相模国分寺跡や国分尼寺跡があったが、後半はあまりなかった。

C:相模国分寺跡は良かったけどそれ以外はあまり面白くなかった。


↑相模国分尼寺跡                      ↑大沼観音堂

6.沿道には古道や歴史の案内表示がありましたか

C:史跡には解説板があったが、古代東海道についての記述は見かけなかった。

C:古道に関する案内はほとんどない。歴史の案内表示も乏しい。

C:−

7.◆古道を活用したまちづくりの方向について。

○古代東海道の可能性が高い相模原台地の一直線の道や座間の丘陵の峠道で発掘調査を行い、古代東海道の道筋を確定させてもらいたいもの。

海老名市内は、古道に関連した国分寺の施設や広場を活用しているが、座間市内、相模原市内は全くないのが残念。

 

8.◆その他、今回の企画や気づいた点などについて。

○平塚から2回で都県境まで到達したのには感激でした。今回はコースに異論がほとんどない区間ですが、夷参駅の場所はどこだったのでしょうね。次回はいよいよ都内に入ります! 片桐さん、ありがとうございました。(大竹 亮)

主催者より
 
第2回は、ひたすら北を目指して歩いた感じであっという間に終点に着きました。座間市明王付近の丘陵越えは、多少の疑問が残りますが、他はほぼこのルートが古代東海道で適切だと思えます。次回はいよいよ都内・武蔵国に入り多摩丘陵を目指します。古道とは関係ありませんが、途中昼食をとった「飯野山」(讃岐うどんや)は、質・量とも適切なよいお店だったと思います。(片桐拓朗)

←海老名七重の塔前にて

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