大山街道(矢倉沢往還)その8(東〆引〜大山(阿夫利神社下社))
日 時■ 2007年11月24日(土) 11時30分〜16時30分頃
集 合■ 東名伊勢原バス停(下り線)前(〆引バス停すぐ) 11:35集合
東名高速バス 東京駅(八重洲口)10:20→東名伊勢原11:18
小田急箱根高速バス 新宿駅西口10:30→池尻大橋10:45→東名伊勢原11:28
神奈川中央交通バス 伊勢原駅北口11:25(伊10大山ケーブル行)→〆引11:32
(小田急線 新宿10:11→町田10:49→海老名11:02→伊勢原11:13)
コース■ 東〆引〜台<昼食>〜子易〜追分〜女坂〜阿夫利神社下社(街道ルート約7km)
その他■ 雨天決行。(荒天の場合は延期します。判断がつかない場合は、主催者までご連絡下さい。)
連絡先■ 大竹 亮(旧街道ウォーク代表、NPO全国街道交流会議理事) 谷貝 等(今回主催)
《今回の見どころ》
今回はいよいよ最終回で目的地の大山阿夫利神社下社を目指します。東名高速バス伊勢原バス停(〆引)から大山に向けて谷筋を登っていきます。途中いくつかの大山道と合流し、三の鳥居をくぐり、バスに乗って行くと見ることのできない阿夫利神社社務局や宿坊が並ぶ地区を越えて大山ケーブル追分駅に出ます。大山道はこの追分で男坂と女坂に分かれますが、男坂は急峻なことから大山寺を経由する女坂ルートをとって大山阿夫利神社下社に向かいます。
三連休の中日で、この時期例年大山は紅葉の見ごろを迎えるとのことですので、万難を排して是非ご参加下さい。なお、大山街道(矢倉沢往還)ウォークの打ち上げとして、大山ケーブル駅近くで豆腐懐石を楽しみたいと考えています。
《地図番号と解説》
136 二の鳥居:田村通り大山道に嘉永4年(1851)建立されたが、関東大震災で倒壊し昭和3年に再建、平成3年に現在の鳥居に再建されたとされている。
137 東〆引の道標:道標には明和9年と刻まれている。
138 千石堰用水:上杉定正の屋敷がこの先にあった頃、有事に備えて館の空堀に水を入れるための用水で道灌堀とも呼ばれている。
139 三所石橋供養塔:千石堰用水に架かる三つの橋(台久保、石倉、川上)の供養塔。
140 洞昌院:開基は大田道灌で、道灌の墓がある。
141 台の道標:道標には寛政11年と刻まれている。
142 石倉橋の道標:蓑毛・日向越えを除く大山道は、扇状地状の地形の扇頂部分に当るこの地点で合流する。
143 上粕屋比比多神社:安産守護の神として崇められ、神社の向拝の柱を削り取って煎じて飲むと安産できると信じられていた。柱に針金と鉄骨で保護されている。
144 地蔵院易往寺:元慶3年(879年)の大地震で大山寺が壊滅し、再興が早急に成り難いことを知った当時の大山寺別当がこの寺を建立しここに移った。
145 比比多神社・観音堂跡:地蔵院易往寺前から旧道に入ったところにある。
146 這子坂:昭和初期に県道が整備されるまでの大山道の旧道で、這って登るほど急な坂で赤ん坊が這っている時に鷲にさらわれたという言い伝えもある。
147 三の鳥居:江戸火消し「せ組」により建立され、「せ組の鳥居」とも言われている。これより上が門前町で、この先の二つ橋には高札場があった。
148 阿夫利神社社務局:毎年8月27〜29日、阿夫利神社本社から祭神の大山祗大神を迎えて秋季例大祭が行われる。
149 愛宕滝:元滝、良弁滝、大滝などの禊滝のひとつ。
150 良弁滝と開山堂:開山堂には良弁僧正座像などが安置されている。
151 豆腐坂:夏の暑い時期に講中が奴豆腐を掌に載せて歩きながら食べ喉を潤したことから豆腐坂と言われるようになったといわれている。
152 八意思兼神社(追分社):祭神は思兼神で、記紀神話の高皇産霊神の子である。右が男坂、左が女坂と分かれていることから追分社ともいわれている。
153 女坂:女坂の七不思議(その1:弘法水、その2:子育て地蔵、その3:爪切地蔵、その4:逆さ菩提樹、その5:無明橋、その6:潮音洞、その7:眼形石)。
154 雨降山大山寺:天平勝宝7年(755年)、奈良東大寺の別当良弁僧正が開山した。本尊は願行上人が文永年間(1274年頃)に鋳造した鉄の不動明王。
155 阿夫利神社下社:延喜式内社で、関東総鎮守の神として広く信仰されている。下社は拝殿ともいい、頂上(標高1,252m)の本社に祭る三神(本社祭神:大山祗大神、摂社奥宮:大雷神(雷電を起こす神)、前社:高おかみ(水を司り祈雨、止雨の神))をここで拝礼する。
《参考文献》
大山街道・R246地域間ネットワーク交流会 編集・発行:『大山街道ウォークマップ』(事務局:国土交通省川崎国道事務所)