旧街道ウォーク328★大山街道(矢倉沢往還) [その8] 「東〆引〜大山(阿夫利神社下社)」活動報告
【日時・天候】2007年11月24日(土)11:40〜18:30 晴れ
【コ ー ス】 東名伊勢原(バス停) → 二の鳥居 → 東〆引 → 台(食入) → 子易 → 追分 →
女坂 → 大山阿夫利神社下社(6km) 打ち上げ:とうふ料理「古宮」
【参 加 者】 ○谷貝等、大竹亮、海津肇子、片桐拓朗、加藤栄子、加藤伸子、児山文一、斎藤健一、清水俊哉、高梨健一、高橋謙、長澤純一、西田敬、双川和子、双川華子、古里実、水谷晴子、溝辺正浩、谷貝葉月、山川紀子、山根純一、脇野真澄・陽子(23名) (○は主催者)
【概況説明】
東名伊勢原下りバス停前11:30集合でしたが、紅葉シーズン最中の三連休で東名高速道路が渋滞し、予定していた各高速バスが約40分遅れての到着となりました。今回は最終回ということもあり参加者が多く、昼食を予定していた大山街道沿いのそば屋に一度に入りきれないことから、東京駅発のバスの到着を待たずに2グループに分かれて出発することにしました。先に昼食のそば屋に直行し食後に二の鳥居からコースを辿るグループと先に二の鳥居に行き後から食事をとるグループに分かれ、東京駅発の高速バス利用者とはそば屋で合流しました。
昼食後、石倉橋道標でいくつもの大山道が合流した後は、歩道のない道路を一路大山に向かって歩きました。途中、農家の軒先にはみかんや野菜の無人販売があり、みかんを一袋買い皆で分けてみかんを頬張りながら大山を目指しました。途中豆腐坂の手前では江戸時代創業の豆腐屋で豆腐を購入し、豆腐坂の言われの通り手のひらに豆腐を乗せてそれを食べながら豆腐坂を登りました。この間、路線バスや自動車で行くとわからない先導師旅館が左右に並ぶ旧道を歩き、お土産屋の間を通ってケーブルカー乗り場の追分に到着しました。
ここからは左の女坂を上り、紅葉で真っ赤になっている大山寺を経由し、最後の急な階段を苦労して上り大山阿夫利神社下社に到着しました。丁度周囲が暗くなり、これまで歩いてきた伊勢原市街の夕闇迫る状況を眼下に見下ろしながら下社にお参りをし、大山街道踏破の記念撮影を行いました。丁度山の端からは月が昇り、紅葉の大山阿夫利神社下社境内は次第に暗闇に包まれていきました。下りはケーブルカーを利用しましたが、一部男坂を下った参加者もいました。大山街道党派の打ち上げは、先導師旅館街であるとうふ料理「古宮」で大山街道ウォークの打ち上げをしました。「古宮」は先導師旅館で、宴会会場は各地からの講の額が飾られたり先導師旅館の雰囲気を味わいながら、とうふ料理を楽しみました。
【評価結果】 今回は、「沿道景観の美しさ」に関する評価がほとんどA(評価点:4.68)の高得点となりました。「歩行時の安全性」は、ほとんどが交通量の多い歩道のない道路であったことから低い評価になりました。「歴史・文化に関する表示」については、観光客が通らない大山街道沿いの表示が不足していたことから評価は低くなりました。魅力的な施設としては、二の鳥居、千石用水とそれに沿った大山街道、先導師旅館街などが挙げられましたが、苦労して登った大山寺、大山阿夫利神社下社境内の紅葉と暗闇迫る大山の幻想的な自然景観が大山街道踏破の感動とともに大変印象的とのコメントが多くありました。
【参加者の評価結果】 *評価点A:5点、B:3点、C,D:1点として集計
1.◆歩行時の安全性(危険を感じないで歩けるか) 評価点(1.63) 内訳BBBBBBCCCCCCCCCCDDD
B:〆引からしばらくの旧道は車が入らず歩きやすい。大山参道も歩行者専用で歩きやすい。しかし、途中のバス通りが狭く歩道もないので、やや危険なのが残念。(当日は渋滞していたので危険は感じなかったが・・・)
B:道路も歩道が狭い中、(大山の紅葉の見頃ということもあり)路線バスも増発し車も多く、危険を感じることが多かった。
C:石倉橋から門前町まで歩道がなく、行楽シーズンで車がひっきりなしに通った。
C:普通。紅葉シーズンの最中だったということもあって車の通行が多く、旧道を歩いているときや参道など安心して歩ける区間は全体の半分程度かと思います。
C:大型バスの行き違いに苦労する道の細さは致し方なしか。
C:バス道と重なる部分は車に気を遣った。女坂なのに結構急な階段は危険を感じた。
C:バス通りの部分は、歩道がなく交通量も多く、自動車もスピードを出して走行しているので危険を感じた。
C:途中からは狭い車道になり、車をよけながらの歩行となった。
C:危険を感じるところもあったし、安全だと思われるところもあった。
C:道幅が狭く、歩道もそれに従って狭く、良い状態では有りませんでした。
D:実質一車線のところで、歩道もないところでトラックや猛スピードで走りぬける車を頻繁にみかけた箇所があったので。
D:バイパスができて、旧道のまま取り残された部分は車も通らず安全だった。しかし、それ以外は、車同士のすれ違いさえままならないくらいで、危険だった。
2.◆沿道景観の美しさ(目に入る風景は美しいか) 評価点(4.68) 内訳AAAAAAAAAAAAAAAABBB
A:〆引旧道のせせらぎのある農村風景、その先のバス通り沿道農家の屋敷構えと庭先のミカン、大山参道の宿坊街の街並み、登山道の見事な紅葉、下社境内からの山並みの眺望・・・・すべてすばらしい。特A級である。
A:大山に近づくほど、自然と信仰が調和し、真っ赤な紅葉、荘重な社殿、山際に出る青い満月、下界の灯りが美しかった。
A:紅葉、夕暮れの山の稜線、山上からの麓の風景等十分に楽しませてもらいました。
A:旧道沿いは緑も多く、今も往時の風情を色濃く残す旅籠や石碑などが多数あって、独特の沿道景観を保っていた。
A:追分までの里の秋の風景と大山寺から下社に至る紅葉は、日本の懐かしい秋の美しさを感じた。
A:紅葉の季節でもあり、景色はよかった。
A:目にしみる紅葉・柿・柑橘類、実りの秋の風景を堪能しました。
A:天気も良く、緑とその中の紅葉が美しかった。
A:自然が残っており、集落の雰囲気もよかった。
B:紅葉シーズンの最中で、大山が近づくにつれて美しくなったと思います。大山寺や阿夫利神社の境内は非常に良かったと思います。ただ、街道沿いから大山の写真を撮ろうとしても電柱や電線が多く結構がっかりすることも多かったです。
B:紅葉に彩られた町の景観が綺麗でした。
3.◆沿道の魅力施設(立ち寄りたい場所が多いか) 評価点(3.42)内訳AAAAAAAAABBBBBCCCCC
A:大山阿夫利神社、大山寺はもちろん、そこに至るまでの数多くの社寺、宿坊(先導師旅館)、土産物屋、豆腐料理店、昼食の蕎麦屋など、魅力的な場所が満載である。まさに、特A級である。
A:お昼を食べた「なか道(お蕎麦屋)」、豆腐坂の豆腐屋、打ち上げの「古宮」、いずれもまた立ち寄りたいお店でした。
A:無人販売所のミカン、野菜、豆腐坂下の大山豆腐、豆腐会席のお味は格別でしたね。
A:千石堰用水、太田道灌ゆかりの洞昌院、愛宕滝や良弁滝、女坂の七不思議、大山寺、阿夫利神社下社などが魅力的だった。
A:神社、お寺、宿坊などが多かった。
A:多方面からの大山街道が終結している場所であるため、神社仏閣以外にも立派な旧家や旅籠など、魅力のある施設がたくさんあった。
A:大山駅から先は観光地であり商店等が多いものの、それまでの区間は特に立ち寄り箇所がなかったが、農家の軒先におかれた無人農産物販売所が楽しめた。
B:大山に入ってからは滝、豆腐坂、大山寺、阿夫利神社と多かった。
B:今回は短い区間でしたが、太田道灌の墓や比々多神社など見どころもわりと多く、間隔もちょうど良かったと思います。
B:無人販売所も心引かれました。
C:見る箇所は少なかったように思いますが、二の鳥居から大山を望めたのが良かったです。
4.◆総合評価 評価点(4.37) 内訳AAAAAAAAAAAAABBBBBB
A:農村風景から宿坊街、門前町、登山道と盛り上がり、最後に阿夫利神社下社に至り参詣するすばらしいコースだった。紅葉も見事で、手打ち蕎麦や豆腐料理も美味しかった。もちろん、特A級である。
A:最終回にふさわしく、見所がとても多かった。もっと時間をかけて歩いても良かった。
A:天候に恵まれたことと、最終回ということで、気持ちが高揚していたこともあり、大山に入るまでは見所もあまりなかったにもかかわらず、目に映るもの全てに心が動きました。
A:大山詣の最終目的地への最後の行程にふさわしく充実した内容だった。
A:里の風景、土産物屋が並ぶ参道、そして山の中腹の下社等が短時間で楽しるコースでした。
A:上り坂ながら街道の雰囲気が十分にあった。いくつかの大山街道がこの道に集約され、ついに下社につながるところがよい。
A:大山詣でが、現在でもとても盛んなことに驚いた。そのため、ただ過去の遺物を眺めに来るというのではなく、今もさらに歴史が上乗せされていくのが肌で感じられて、とても面白かった。
A:女坂の坂がきつかったが、下社への道中は、紅葉も見頃で風情もあり、素晴らしかった。
A:女坂なのになぜか急な階段をやっとの思いで登り切ると、不意に美しい紅葉が目に入り感激した。
A:季節を選んだだけあって、景色がよかったです。
A:小田急電鉄、神奈川中央交通バス、大山ケーブルを乗り継いで下社に至る通常の観光コースでは見ることができない大山の魅力を歩くことによって楽しむことができた。見事な紅葉がさらに魅力を増大させ、ケーブルカーの夜間運転により、普段見ることができない大山からの夜景も楽しめた。
B:近代建築が並ぶ青山通りから、伊勢原の古いお店の町並み、普段は見れない夜の大山ともみじのライトアップ、短い街道では有りましたが、なかみの濃縮した大山街道でした。
B:道標が随所に残り、最後は大山登りになるので魅力的に思いました。
B:大山がだんだんせまってくるのがよかったです。田園風景もよかったです。
B:麓から出発することで、車で行ったときには見ることができない街の様子を見ながらのウォーキングはとても楽しかったです。
B:神社への参道の登りは厳しく、楽ではありませんでしたが、周りの美しい自然や宿、店など、飽きずに歩けました。車が邪魔をしたので減点しました。
B:紅葉の大山は非常に良かったです。途中区間(比々多神社のあたりなど)が、もう少し安心して歩けるようだと、とても良いと思います。
5.◆特に印象に残ったところとその理由(いくつでも)
○二の鳥居から大山を望んだときの田園風景
○〆引の旧街道:舗装されていない狭い道の脇にはせせらぎが流れ、田園風景がとても美しい。コースの始まりにふさわしい清冽さがあった。
○千石堰用水:小川の脇を進むのどかな道。
○洞昌院:太田道灌の墓がある。前回の糟谷宿の首塚に続いて胴塚がここにあるとは知らなかった。
○太田道灌の墓:見つけられずあきらめた帰り道に発見できました。
○昼食の直後ぐらいに見かけたビルくらい巨大なタンクのような謎の建造物
○なか道:十割そばが美味。うどんも美味しそうでした。
○蕎麦屋・なか道:自宅でくつろいでいるような雰囲気がよかった。
○蕎麦なかみち:旧街道の傍らにさりげなくある民家を転用した蕎麦処だが、とても美味しかった。オープンテラス(庭)での食事も貴重な体験。
○昼食をいただいたお蕎麦屋さん:味が良かったのは勿論ですがお庭がとても印象的でした。
○農家とミカン:旧道(バス通り)に沿って立派な屋敷構えの農家が並び、裏山でとれるのだろうか、どの家も庭先でミカンを即売していた。
○道々の柿と柑橘類:柿や柑橘類の実っている様、軒先に売られている様に、日本の秋を感じた。
○乗用車のすれ違いさえままならない街道:紅葉の最高の見ごろにあたったこともあるが、あんなにも多くの社員を配置してバスの運行を確保しているのには驚いた。
○上粕屋比比多神社:社殿の軒下の講中の札が江戸時代の大山詣の隆盛を物語っている。
○比々多神社:神奈川県の重要文化財である歌川国経美人図絵馬が拝殿内のすぐ見えるところにかかっており、拝見できて良かったのですが、一方で、紫外線などにより劣化しないだろうかと気になりました。
○「せ組」の三の鳥居:江戸町火消しの心意気を感じた。
○愛宕滝と良弁滝:「六根清浄懺悔懺悔」と唱えながら禊をした様子が目に浮かんだ。
○豆腐坂等の山道:昔ながらの家並みと車が入ってこない道幅が良い。
○大山門前町:かなり長い階段の歩行者道で、予想以上に土産物屋で賑わっていた。知名度は高くないが、メジャーな観光地であることが実感できた。
○女坂:急な山道を徒歩で登ったからこそ大山寺の紅葉や下社からの風景が格別だったと思います。
○女坂:心臓ぱくぱく、青息吐息。しかし、美しい自然と随所にある「女坂の七不思議」に救われた。「女坂の七不思議」は、旅人の急坂の苦痛を和らげる気晴らしと休憩のために考え出されたのではなかろうか。
○女坂:とても女坂とは呼べないような急勾配に驚いた。
○大山寺:石段下の真っ赤な紅葉に感嘆の声を上げ、特別開帳の重文・鉄造不動明王を拝観できたのもよい。
○大山寺:急勾配の長い石段全体を覆う真っ赤な紅葉の美しさに、思わず声が出てしまった。白い石段が、紅葉の赤い色の反射で、赤く染まっているのにはびっくりした。
○大山寺の紅葉:眼下の街の景色とあいまって、いい景色が見れました。
○大山寺:紅葉が階段のところでトンネルのようになって非常に良かったです。
○大山寺の石段:紅葉が素晴らしかった。
○大山寺の石段のもみじ。
○大山寺の石段のもみじとろうそく。
○大山阿夫利神社下社:古くから大山詣での人々が集まるだけあって、その整ったたたずまいに感心した。更に、遠く江ノ島や、霞がかかっていなければもっと遠くまで眺められるであろう眺望に感嘆した。
○大山阿夫利神社下社:急坂を登りつめた達成感と、ちょうど東の山際から昇る青い満月、ライトアップされ荘重な社殿に映えた真っ赤な紅葉、下界に広がる町の灯りが印象的。
○大山阿夫利神社下社:美しいもみじの紅葉と眼下に広がる市街地。月が出る様も美しかった。
○大山阿夫利神社下社:紅葉と街を見下ろす眺めが素晴らしい。山際に登る満月も美しかった。
○大山阿夫利神社下社:下社からの夜景の眺めがとても綺麗でしばし見とれて仕舞いました。
○大山阿夫利神社下社:下社から高速道路(スタート地点)を見下ろした時、踏破距離を実感できたから。日没までにあそこまで登れるの?と中腹に見えるゴール地点を遠く眺めていたが、ワイワイ楽しく歩いてしまいました。
○大山阿夫利神社下社:山の上にこんな立派な神社を造ったことに感心。
○下社で見た月と、黄昏から夜景に変わっていく下界の景色:今回のウォークで一番感動しました。とても綺麗でしたね。
○阿夫利神社から見下ろした景観:丁度、山際から月が上がってきた瞬間に立ち会えたことはラッキーでした。
○先導師旅館古宮:豆腐料理もよく、建物の中は、江戸時代の大山詣の一端を垣間見る風情があった。
○最後の宿坊での夕食:期待を上回る美味しさでした!
○最後の宿坊での夕食
○三の鳥居、とうふ坂の旅館街、大山寺、阿夫利神社下社の夜景:大山登りは初めてでしたが、魅力の発見が出来ました。
○今回は、お寺、神社等、全てに見応えがあった。
6.◆江戸時代や街道らしさを感じたところとその理由(いくつでも)
○鳥居:それぞれ鳥居の由来が書いてあり面白かった。
○二の鳥居:東名伊勢原バス停を降りるとすぐにあり、鳥居の間に霊峰大山を間近に望むことができ、参詣に対する気持ちがさらに高揚した。
○千石堰用水沿い:きれいな水が流れる細い用水沿いの風景が、街道らしさを醸し出していた。せせらぎに沿って歩くのは、本当に清々しい。
○歩き始めのときの水路が横に流れている舗装されてない道
○水路が横に流れている道
○道標(各地からの大山道が合流したところ)
○上粕屋比比多神社:狭いながらも樹木が多く歴史と風格ある境内で休憩し、いよいよ参詣も間近であることが実感できた。
○這子坂、三の鳥居の道の両側にある古い講の名前が入った石柱:時代を感じさせた。
○愛宕滝手前の旧道:宿場の感じがよい。
○豆腐坂:豆腐料理をいただいた古宮さんの様な宿泊所が立ち並び風情を感じました。
○豆腐坂:「先導師」という赤い文字がたくさん目に入り、不思議な道だった。
○豆腐坂:狭い道に、古い町並みが残っていた。
○とうふ坂付近:先導師の旅館のたたずまいがよく残されていた。
○大山宿坊街:先導師旅館が今もたくさん並び、石柱に各地の講の名が刻まれ、雰囲気があった。(忘年会場で内部の様子もうかがうことができた)
○神社の軒下や先導師旅館に掲げられた講中の札や、神社の玉垣などの寄進者名:浅草などの江戸の地名が多く、江戸時代の大山詣の隆盛を物語っている。
○山道の家並みと参拝客:江戸時代から今も続く大山人気とその実力を実感しました。
○女坂:昔ながらの道だった。
○阿夫利神社:今回は下社までだったが十分に参詣の気分を味わうことができた。かつて上社は年2回に参詣時期を限っていたとのこと。まさに聖地である。
○今回は、お寺、神社等、全てに見応えがあった。
7.◆沿道の歴史文化の表示について(史跡や街道について適切に解説がありましたか)評価点(1.75)内訳BBBBBBCCCCCCCCCC
B:「せ組」の三の鳥居、女坂の七不思議など随所に解説があった。
B:寺社には解説がきちんとされていた。
B:神社の辺りは色々解説を読むことができてよかったです。
B:史跡巡りの道標や案内板は整備されていた。
B:良い。多すぎず、少なすぎず、適切に解説がなされていたと思います。
C:あれだけ色々なポイントがあるのだから、表示については、もう少し丁寧に整備されていても良いと思った。
C:特に太田道灌の墓はわかりにくかったように思います。
C:とうふ坂、這子坂付近に旧道案内があったが体系的ではなかった。
C:観光客の多い場所の割には案内が少なかった。特に、街道(参詣道)としての表示が乏しく残念である。東名〆引から歩いて参詣するウォーキングツアーなどバス会社が企画すると面白いと思うのだが・・・。
C:観光地化されているため。
C:多くの史跡があるが、十分な解説がない。
C:大山街道に関する説明は見つけられなかった。
C:読みにくい道標も有りました。
C:あまりよくみていませんでした。
8.◆今回の企画についての感想など(自由記入)
○急坂を登ってやっと阿夫利神社下社にたどり着いた途端、山際に青い満月が出、真っ赤な紅葉に映えた荘重な社殿がライトアップに浮かび上がるという絶妙なタイミングは、大山街道の最後を飾るにふさわしい劇的な演出となりました。主催者の行程の時間配分が見事でした。先導師旅館で豆腐懐石を囲んでの打ち上げも楽しく、店の造りや店の人の話から江戸時代の大山詣の一端を垣間見ることが出来た気がします。小春日和にも恵まれて最終回にふさわしい充実した一日でした。(H.I)
○大山街道ウォーキングの最終回にふさわしい充実した企画でした。今までの市街地歩きと異なり、農村地帯から宿坊街、門前町、登山道とどんどん雰囲気が盛り上がって踏破できたのが、すばらしかったです。遠方の企画にもかかわらず、大勢のメンバーが参加しました。昼食や打ち上げも含め、用意周到な企画内容に感謝します。谷貝さん、ありがとうございました!(R.O)
○今回は、雰囲気たっぷりの沿道を登っていく高揚感が、実に心地良かった。さらに、青空に映える紅葉、冴え渡る満月、吸い込まれたら戻れないであろう上社への門奥の暗がり、明かりに浮かぶ幻想的な紅葉とどれをとっても素晴らしかった。そして、古くからの旅籠そのままの会場での美味しい豆腐料理とお酒、本当に大満足でした。(T.S)
○下社では、紅葉・黄昏・月の出など美しい自然を次々と堪能でき、とても気持ちが良かった。(H.M)
○下社へ登る女坂は、予想以上に急峻であった。下社から見た平野の眺めが非常によかった。平地のいろいろな所から大山がよく見えるので、山の上から平野が見えるのは考えてみれば当たり前ですが。旧道を少しずつ登っていくと、道も狭くなり、最後に急な坂道+階段になっていくという今までの街道歩きにないパターンが新鮮であった。(T.K)
○ライトアップされた紅葉と、満月と空の色に迎えられたときは、死ぬ思いで登ったことも忘れたほどの達成感でした。(K.F)
○今年色々紅葉狩りに行きましたが、大山の紅葉が一番綺麗でした。また、下社からお月様や夜景も見ることができ、予想外の景色を楽しむことが出来たことも嬉しかったです。谷貝さんが綿密に計画された今回の企画には、大山街道を歩くだけでなく、紅葉に夜景、食事と様々な要素が入っていて、本当に感激しきりです。(T.K)
○いよいよ最終回、今日は大山だ!とはやる気持ちで参加しました。大山の女坂は、私にとっては非常に過酷でしたが(5歳の娘の足取り軽く、私の前を歩いていました)、阿夫利神社に到着した時には、とても嬉しかったです。神社の奥での一献は、心身共に温まりました。(M.W)
○以前は大山は阿夫利神社が有り、豆腐が美味しい大山と、それくらいの感覚でしたが、今回歩いてみて魅力の有る大山を色々と発見する事が出来ました。この企画をして頂いた事に感謝です。(N.Y)
○旧街道ウォークはやはり最終回が一番内容が濃いことを、今回の大山街道も実証していたと思います。江戸時代から今も人気の衰えない大山詣でに納得です。(M.F)
○印象的なシーンでいっぱいでした!道灌のお墓近くで見たドウダンツツジの赤、道ばたの巨木イチョウの黄色、大山寺境内の真紅のモミジ、大きな満月、神奈川の夜景、達成感でいっぱいの笑顔。(H.Y)
○とうふ料理は種類、値段のバランスが取れていました。時間が多少遅くなったにもかかわらず、旅館の対応は大変気の利いており、雰囲気も先導師旅館らしさの感じるところでした。(T.N)
○紅葉のタイミングとばっちりあっていて谷貝さんの企画力のすばらしさに感動でした。(H.F)
○伊勢原在住の知り合いも、あのそば屋を知りませんでした。谷貝さんの事前調査のおかげで良く計画された企画だったと思います。(K.T)
○途中、不参加した回がありますが、バスツアーなど夏向けの企画があったりなど工夫が凝らされ大変面白かったです。企画者のご苦労に感謝します。(N.K)
○素晴らしい企画だったと思う。谷貝様、本当にご苦労さまでした。(K.T)
○まずは谷貝さん、ありがとうございました。天気も上々で快適かつ楽しいウォークでした。(J.Y)
9.◆大山街道(矢倉澤往還)ウォーク全体についての感想(自由記入)
○1月に赤坂御門をスタートし、いよいよ大山阿夫利神社下社に到着しました。実は、街道を歩き始めて10年になりますが、踏破したのは初めてのこと。充実感と達成感でいっぱいです。都内の見慣れた風景から、大山がだんだん近く大きく見えるようになり、大山の女坂を一歩一歩登っていく時の気持は、言葉で言い表すことができないほど感動的でした。冷たい雨の中を歩いた日もありましたが、最終回は好気に恵まれ、実りの秋、見頃を迎えた紅葉、夕焼け、月の出る様を楽しむことができました。また、バスツアーを含めた全8回の企画のうち、娘が6回同行してくれたことも、私にとっては収穫です。皆様、娘の相手をしてくださったり、助けてくださり、ありがとうございました。谷貝さん、一年間ありがとうございました。(M.W)
○今回、初めて全区間を踏破し、本当に楽しく勉強になりました。昔の道をたどっているはずなのですが、思うことは、今も昔も同じ生活が続いているんだなということです。地形や自然のありようを無視した土地利用は、工学が発達した現代でも、やはり問題が多いということを改めて痛感しました。私自身、もっと、謙虚になりたいものです。(T.S)
○今回は、私も全区間踏破できました(バスツアーを除く)。都会の赤坂御門から青山通りのきらめく都会を過ぎ、三軒茶屋では何度となく打ち上げ、世田谷の旧道と新道を両方歩き、旧玉電の遺構を探し、多摩川を渡って高津・溝の口の街並みを味わい、多摩田園都市の宅地造成地帯に旧道を探し、広大な相模原台地を一直線に横切り、相模川(馬入川)の鮎漁を目にし、農村地帯の集落をいくつも抜け、夜陰にまぎれて隊列が乱れたこともありましたが、とうとう大山阿夫利神社に到達しました。まさに、首都圏市街地を都心から郊外の最遠部まで放射状に体験できました。季節も冬から晩秋まで一巡し、折々の風情を楽しめました。地域の風土と旧道の歴史を深く読んだ、谷貝さんならではの名企画であったと思います。ありがとうございました。それから、どんどん遠くなるのに、最後まで参加者が多く、賑やかに大山詣でができました。皆さん、お疲れさまでした。新年も元気に新しい街道を歩きましょう!(R.O)
○毎日使っている道が、このゴールに通じていることを改めて再発見でき、とても感慨深く感じています。1年間、大変お疲れ様でした!(H.Y)
○たびたび通りかかる赤坂御門といつも自宅から仰ぎ見ている大山とがどうつながっているのか、あまりピンときていなかったのですが、これでようやくつながりました。予想どおり、江戸時代隆盛を極めた大山詣も都会の中では、埋没してしまっていますが、所々に名残があり、いろんな発見があって楽しい行程でした。(H.I)
○はるか彼方に見えていた大山が、毎回大きくなっていき、ついにその中腹に立つという不思議な達成感が得られた。昔の大山詣でに人気があった理由が少しわかった気がしました。(T.K)
○歩き終わって、充実感を覚えた街道でした。消えた街道を探しながら街道を歩くと言う体験が新鮮でした。(N.Y)
○その6の1回だけ欠席してしまい完歩は逃しましたが、沿道の景色を十分楽しめました。綿密な企画をいただき谷貝さんありがとうございました。(M.F)
○街の景色(+街の変遷)と自然の景色が両方楽しめて、面白かった。(K.S)
○始めて参加した私には、やや難しいところがあったが、下見等、大変な努力に感謝します。(K.T)
○最初の数回と最終回に参加しましたが、随所に谷貝さんの工夫が感じられ、いつも楽しめる行程でした。ゴールの山の上はとてもドラマチックでした。ありがとうございました。(H.M)
○初めての参加で後半2回のみでしたが、旧街道にいまでも道標がこんなにも残っていることは思っておりませんでした。(T.N)
○最終回からの参加でしたが、メンバーの方々がとても親切で、大山までのウォークをとても楽しむことができ、皆様に大変感謝しています。目的地を目指すだけでなく、住宅地の中のお蕎麦屋さんで一服したり、道端の無人販売所でみかんを買ったりと、色々寄り道する(できる)こともこのウォークの魅力ではないかと感じました。次の街道ウォークには最初から参加したいと思いますので、よろしくお願いします。(T.K)
○(最終回しか参加してないですが)最終回で大山についた時が、ちょうど灯がともるころで、満月も昇り始め、紅葉、天気、ライトアップなど、一年間のクライマックスとしてなにもかもそろったタイミングがすごかったです。(H.F)
○すばらしい最終日に参加できましたことに感謝します。(K.F)
○谷貝さんのおかげで、非常に充実した企画だったと思います。ありがとうございました。(K.T)
■主催者より
バスツアーを含めて全9回の大山街道ウォークにご参加頂きましてありがとうございました。主催者の勝手な興味から、三軒茶屋から上町経由と桜新町経由の2ルートを歩いたり、川崎・横浜地域では開発により途切れ途切れになってしまった大山街道を発掘しながら歩いたりと通常の街道ウォークとは違った企画をさせて頂きました。
事前の下見の際には、地図を見てイメージしてから出発し、大山街道の旧道を見つけながらルートを決めていきましたが、実際に大勢の参加者の方と歩くと下見の時には気づかなかったこと、わからなかったことが出てきてさらに興味が深まっていきました。
最終回は、丁度紅葉の季節でケーブルカーの夜間運転とライトアップというイベントと重なり、1年を締めくくるに相応しい感動的な最終回となりました。前2回が雨にたたられた分、最終回は季節・天気・夕闇のタイミングにも恵まれ主催者としても初めての経験で大変感動しました。
これで毎日通っている国道246号(大山街道)を踏破することができましたが、大山阿夫利神社上社までの道のりが残されています。機会があればトライしたいと思っています。最後になりましたが、ホームページを管理して頂いている古里さん、資料提供ならびに評価結果の集計をして頂いた片桐さんをはじめ、この1年間お付き合い頂きました皆様方に御礼申し上げます。(谷貝 等)