区間:川口元郷〜鳩ヶ谷〜東川口
天候:晴れ時々曇り
参加者数:14人(途中参加及び中退含む、別途参加1人を除く)
評価結果
1 安全性(危険を感じずに歩けるか)
評価:1.22(内訳=BCCDDDDDD)
・歩道ラインも無く車とすれ違う時、恐い所が有りました。
・東京外郭環状道路の先から東川口までは狭い道に歩道がなく対向車が多くて恐怖を感じた。
・東川口駅周辺は、区画整理事業実施地区にもかかわらず、歩道がなく車の通行も多いため、危険を感じた。
・赤山城跡から東川口までの間は、スピード出した車が恐怖でした。
・鳩ヶ谷市街地を抜けたあとは、歩道がなくなり危険
・歩道が無い部分や、側溝蓋、電柱が障害となるところでは、特にベビーカーや自転車通行の危険を感じた。
・赤山城址を過ぎてからは、歩道もなく、車が狭い通りをスピードを上げて走り本当に危険だった。
・ベビーカーを引いて歩いたが、車を避けるために道路の端を歩くと、道路にはみ出した植栽が娘の頬に当たっていた。市街地であるにも拘らず歩行者のことを全く無視し、車のことしか考えていない通りである。
・安全性の点では、今回のコースはかなり難あり、です。122号線はところどころ拡幅整備されていますが、整備が進んでいない区間や、東川口の手前の戸塚地区の区画整理区域内は、歩道がなく、交通量が多いので周囲を見るゆとりがありませんでした。
・区画整理区域なのに歩車道の分離がないのは、旧来の幹線道路の役割を新しい道路ネットワークに代替えし、旧道は生活道路にランクダウンさせよう、という試み(の失敗)だと思います。
・東川口駅の南口からまっすぐ南へ延びる道路が新しい幹線の軸(という想定)なのだと思いますが、きちんとクルマを流すようなネットワークが出来上がっておらず、結局在来の幹線道路に交通流が流れ込む、という結果になっているのだと推定しています。
2 快適性(気持ちよく歩けるか)
評価:1.44(内訳=BBCCCCCCD)
・歩くには丁度良い気温。もう少しハイペースでも良かった様に思いました。
・鳩ヶ谷宿は旧街道の面影が残っていた。
←旧街道を意識した?コンビニありました。
・鳩ヶ谷宿あたりは狭いなりに気分良く歩けましたが、やはり東川口までの長い道のりは絶句です。
・安全性では難あり、ですが、都会を離れるに従って緑が豊かになり、空気もすがすがしく、気持ちよく歩けました。途中立ち寄った神社仏閣は、いずれも鬱蒼たる大木に包まれ、建物よりも緑が主役の風景でした。さすが植木の里ですね。
・新道は車多し。旧道区間は狭い。
・毎度ながら、幹線道路の歩道は、安心感はあるが快適ではない。高速沿いや高架下のごみの多さがあまりにも気になった。
・台地を上るため、だらだらと続く登山道が多く、車の交通量も多く、快適とは言えなかった。
・あまり気持ちよく歩ける区間はなかった。
3 沿道の魅力(立ち寄りたい場所が多いか)
評価:3.44(内訳=AABBBBBBB)
・沿道からは少し離れましたが、赤山城址付近の、伊奈氏が関東郡代として力量を発揮していた時代を偲ばせる堀や築山とその広大さは、行ってみてよかった、と思わせるハイライトでした(それにしても幹線道路の遺跡破壊はケシカラン…)。
・鳩ヶ谷あたりの旧道の、思いのほかのアップダウンや散在する旧家(商家)、落ち着いたたたずまいの神社仏閣(氷川神社ほか)、などなど、ゆっくり寛ぎたくなるポイントが数多くありました。
・鳩ヶ谷宿の町屋の残るあたりは街道らしくていい雰囲気でした。
・鳩ヶ谷宿には菓子屋など気軽に立ち寄りたくなるお店の数は少ないかな、と感じたけれど、刃物屋(目立て屋)があったことに驚いた。歩道が快適ではなくても、古い建物や寺社など、趣のあるところが楽しかった。
・寺社、河川などがよい。
・自然が随所に残っていて、魅力的。
・田中徳兵衛邸、鳩ヶ谷の古い商家建築、赤山の伊奈氏の遺構(源長寺・赤山城跡)等見所が多い。
・鳩ヶ谷宿と赤山城址周辺が良い。
・全体的にはそれ程でもなく、でも中には興味深く見せて頂いた所も有りました。
4 総合評価
評価:2.78(内訳=ABBBBBBCC)
・旧街道を歩く機会がなければ、まず立ち寄らないエリアを歩くことができました。最近の行動様式からすると、旧街道をクルマで走り抜けるどころか、はるか頭の上の自動車専用道路を通過するだけしか、この地域に近寄ることはないでしょうから。
・このコースを歩くには、埼玉高速鉄道(+南北線)は貴重なアプローチ手段です。累積赤字甚大だそうですが、岩槻、蓮田までの延伸が実現してほしいものです(実現性が乏しいからそんな気楽な願望をいえるのですが)。
・低地から大宮台地へ上がる鳩ヶ谷宿周辺が良い。
・意外に見所が多かった。
・印象が薄い街道でしたが、赤山城跡に行く途中に間違えた山道は良かった様に思います。
・安全性や快適性の評価は下がるが、一歩入ると自然が溢れ、魅力がある。
・歩く道としてよいかどうかは疑問だが、街道らしさは十分に味わえる。
・東川口までの間、特に道路沿いの家がブロック塀だと、逃げ場のない恐怖の行軍状態。
5 特に印象に残ったところ+理由(いくつでも)
・田中徳兵衛邸:外観とは違った和と洋が調和された中の作りに少し驚きました。お茶室の棟からの庭の眺めに日頃のストレスが癒されたようです。
・田中徳兵衛邸和洋が調和している。
・田中徳兵衛邸:和洋の住宅として好印象。今でも住めそうな感じ。
・鳩ヶ谷郷土資料館:街中にあって、意外に展示が充実。
・鳩ヶ谷宿本陣(現真光寺本堂):新しく感じられたが、本陣は本陣。
・鳩ヶ谷の古い商家建築:郷愁を誘う情緒がある。
・鳩ヶ谷氷川神社: 高台にあり、雰囲気がよい。
・桜町湧水公園: 昔ながらの素朴な雰囲気がよい。
・桜町湧水公園、源長寺+赤山城址、自然が溢れ、娘にたくさんの花を見せたり、草花で遊ばせたり、バッタの幼虫を見せることができ、自然と戯れることができた。
・緑豊かな田園地帯に、万里の長城のようにそびえ立つ外郭環状線と首都高速道路の威圧感、違和感。江戸時代、伊奈氏の頃は地域の行政の中心だったのでしょうか、東京の郊外、田園となり、いまは高速道路がそびえ立つ「東京の近郊」になったという時代の変化を実感しました。
・東川口まで、歩道がなくて車の通りの多い、歩きにくい旧街道。
・赤山陣屋とその周辺(緑地と集落)、田中家
・赤山の伊奈氏の遺構(源長寺・赤山城跡):関東各地で大きな功績を残し、民衆にも慕われた伊奈氏の栄枯盛衰を感じさせる。
赤山陣屋:自然地形を生かした城跡
6 街道らしさを感じたところとその理由(いくつでも)
・吹き上げ橋付近:見沼代用数を渡り、宿場町へ入る登り坂が良い。
・鳩ヶ谷宿の町屋:歩きながら、現代の道路から旧街道へと見る見る変化する様子がよい。
・鳩ヶ谷旧市街地:商店街としての活気はあまり感じられないが、落ち着きがある。
・鳩ヶ谷宿:古い商家建築や神社仏閣が残っている。
・
・陣屋、
・赤山陣屋:城は有りませんでしたが、残された空堀に戦いの様子が窺われました。
・安全性とは裏腹ですが、現在の規格でいえば、上下あわせて2車線、歩道なしの道が延々と続いている、その道に往時の街道らしさを感じました。交通安全のためには拡幅整備・歩道整備は必要ですが、そうなると「街道」のたたずまいは失われてしまうのではないか、そんな気がします。バイパスなどを適切に整備してクルマをそちらに排除し、旧街道の姿を残せれば言うことないのですが。
7 最も江戸を感じたところ+理由(一つだけ)
・鳩ヶ谷の街: 鉄道もない時代に街が発達した
・
・見沼代用水:名前を聞くだけで江戸時代の舟運が思い浮かびます。
・赤山陣屋:当時の陣屋跡の雰囲気有り。
・赤山陣屋:お堀や周囲も含めた土地(地形や緑)がもつ雰囲気
・赤山陣屋:高速道路が近くを走るのが残念ではあるが、ゆったりとした時間が流れている
・赤山陣屋:関東各地で大きな功績を残し、民衆にも慕われた伊奈氏の足跡を実感。
8 沿道の歴史文化の表示について(史跡や街道について、適切に解説がありましたか)
・鳩ヶ谷の資料館は面白かったので、入りやすさに工夫をしたり、街道マップなどが置いてあるとよいと思いました。
・郷土資料館は街道についての解説や航空写真が有益。
・鳩ヶ谷の資料館をはじめ、神社仏閣にはそれぞれに解説が表示されており、分かりやすかったのですが、「御成街道」それ自体についての表示や解説はほとんど見かけなかったような気がします。五街道に比べると、やはり「準幹線」なのでしょうか。
・真光寺には鳩ヶ谷宿本陣の解説がなかった。鳩ヶ谷の御成坂公園、氷川神社は、サービス満点。
・鳩ヶ谷宿には少し目立ちましたが、そこから先は解説があっても危なくて見落としたかも。
・記憶に残っているのは、御成坂公園と陣屋くらいです。
・やや少ない。
・詳しく表示されていた所も有ったようですが、あまり、記憶に残っていません。
9 今回の企画についての感想など(自由記入)
・赤山陣屋への道を間違えてしまい、ご迷惑をかけました。もう少しじっくり歩けると良かったかもしれません(F.M)
・鳩ヶ谷宿には初めて訪問したが、街道の宿場から発達した集落らしい風情は残っていた。鉄道から外れたためであろう。今回も歩いてみて、いろいろな発見があった。鳩ヶ谷宿で購入した手打ちの鎌は、切れ味するどく庭の草刈りに活躍しています(K.Y)。
・昔、当会で歩いたコースと同一であった。(とあとからわかった)地下鉄がない時期が長かったのが幸いして、沿道は大きな変貌を遂げていない。10年後には、大きく変わっているかも知れない(K.T)。
・久しぶりで参加しましたが、たっぷり歩いて見所も多く充実した1日となりました(K.F)。
・午前中告別式に参列してから駆けつけて、追いかけましたが、ついに追いつくことができませんでした。参加者には入らないと思いますが、同じ日に同じ行程を歩いたので、間接参加として認めていただけるかと思って、評価・感想を寄稿しました。(N.J)
・今回は午後の南鳩ヶ谷から参加しました。郷土資料館は街道を再確認できるちょうどよい施設でした。(M.K)。
・川口元郷〜鳩ヶ谷〜東川口と「東京の郊外」を歩き、昔ならば「今後の市街化、スプロール化が 懸念される」と言うべき地域ですが、人口増加も止まり、今後のビルドアップも期待できない今、この地域の将来像はどう描くべきなんだろうかと、ふと考えてしまいました(M.N)。
・丁寧な解説をいつもして頂き有難うございます。自分なりに消化させて頂いています。個人的には、今回、旧田中邸の1階の洋間に飾られていた、ルノワールのダンベール嬢の絵に出会えて感動いたしました(Y.N)。
・娘を連れて参加しましたが、たんぽぽ胞子を飛ばして遊んでくださったり、車の多い通りではベビーカーを気遣って頂いたりと随分助けて頂きました。どうもありがとうございました(W.M)。